最近読んだ本: 銀の匙 (荒川弘)
海外赴任になってから、漫画、小説、ビジネス書と本は前よりよく読むようになったのですが、せっかくなので感想も少しずつまとめていきたいと思います。
まずは一番直近で読んだ漫画、銀の匙。
作者は「鋼の錬金術師」や「アルスラーン戦記」などでおなじみの荒川弘。北海道の農業高校を舞台に主人公の八軒(はちけん)君の学生生活を描く青春ドラマです。
現在14巻まで刊行中で、不定期連載のため次回15巻の発売日は未定。
実はずっと気になってはいたのですが、巻数が多いものに手を出すのをなんとなく敬遠していた(やめられなくなるから)ので、今まで手を出してきていませんでした…。
結論から言って、最高。(語彙力)
読み終わったらピザが食べたくなること間違いなし。ジンギスカンもベーコンも、ソーセージにステーキ、チーズ…正直その辺のグルメ漫画より何倍もグルメ漫画してる。(グルメ漫画ではない)
もちろん美味しく食べてばかりではなく、夢って?将来って?という人生の岐路において誰でも感じるような葛藤、生き物と暮らすという事、命を頂くという事、自然と生きることの難しさ。農場や牧場で働く人たちの、生活をする、生きていくという意味での「食っていく」とは?
やりがいって?生きるって?自分の役割って?人生って?という疑問に、一つ一つぶつかって、悩んで。答えに辿り着いたり、時には逃げたり、挫折したり。再挑戦して、考え続けて、少しずつでも前に進んで行く。
登場人物がみんないいヤツなんだけど、特に八軒君がもうぶっちぎりでいいヤツ。メガネ主人公最高かよ。そら好かれるよみんなから!!もちろんダメなとこだったり、彼なりの葛藤もある。でも自分が悩んだ分、人に優しくできる。自分の言葉に説得力がうまれる。信頼がうまれる。毎回毎回かなりの努力と工夫してるんだけど、お前ほんまただのむっちゃいいヤツだし天才すぎやろ!!!!!大好きだよ!!(賞賛)
八軒君の周りの学生も大人も、みんな大好きだよ!!!
そしてもう今さらだけど、この作者。ストーリーテリングの神様かよ
自分の中で、生きるとは?とモヤモヤと悩む事が多かったのですが、動く事、動かす事への勇気を与えてくれた、そんな作品。
一緒に何かを夢中になって創り上げられる仲間が欲しいし、こんな事やりたい!ってなった時に、周りのみんなが力を貸してくれるような人になりたい。
15巻がひたすら待ち遠しいのでした。
(今日の晩御飯はピザで決まり)